学校長 中田 智明

函館五稜郭病院　病院長

本看護専門学校は、明治33年（1900年）にうぶ声をあげた慈恵院をルーツにしています。“慈しみのこころをもって医療・介護・福祉に貢献する”をスローガンにしています。みなさんも、是非高い志と意欲をもって、社会に貢献し信頼される医療職をめざして3年間を楽しくかつ励ましあって勉学に励んで頂きたく思います。

3.11東北大震災から13年、また年初の能登大地震。平時の救急医療、通常診療に加え、こうした自然災害、ほぼ毎年のように流行する感染症に対しても真摯に冷静に対応する能力が問われています。IT・AIの進歩は急速ですが、最後は人間力、助け合いと優しさ、お互いを信じあえることが大きな困難を乗り越えるには必要です。高度な専門知識や技能の習得に励みつつ、病む患者さんにとって最も身近で頼りになるのは看護師さんです。ナイチンゲールやマザー・テレサのような偉人ではなくても、皆さんが普通に考える、患者さんに優しい・頼りになる看護師さんをめざしてください。
学校生活では勉強だけでなく、友達作り、遊び、趣味も人生の大切な時間です。いい仲間と、苦労を分かち合い、ともに楽しみ、励ましあい、助け合い、協力しあうことが大切です。周りにいつでも相談できる友人・先輩・先生がいて、多くの困難も成長の一過程、必ず克服できるでしょう。いまある幸せ、勉強できる幸せ、仲間と過ごせる幸せを感じとって、頑張ってください。
本校教職員一同、そんな皆さんを支援し、ともに頑張っていきたいと思います。